2013-10-04から1日間の記事一覧

新しい抽象表現

写真が超親密な風景と、超疎遠な風景に分離していく。それは表裏一体であると書いたが、shadowtimesで紹介している作品の傾向を見ていると、新しい抽象写真という流れが生まれている気がする。結局、デジタル写真によって、写真表現の根幹だった、被写体、レ…

路上写真の喪失と監視写真の隆盛

もう一方の問題は、路上写真の喪失と、監視写真の隆盛だ。路上写真は、日本の写真界の原点でもある。ただし、今、木村伊兵衛のような撮影の仕方はできない。おじさんがそんなことしようものなら、完全に盗撮で捕まるだろうし、肖像権の侵害で訴えられるだろ…

スマートフォンの一極集中

家電の戦場はすでに完全にスマートフォンだ。ブラックベリーは大幅解雇され勢力を失ってしまった。ノキアはマイクロソフトに買収されたが、これかウィンドウズフォンがどこまでシェアを伸ばすかは未知数だ。サムスンはシェアは高いが、すでに、新興諸国では…

撮れない時代

子どもの写真を気軽に取れない時代の例。保護者の許諾がないとストリートで子供を撮影した写真を発表するのは難しいだろう。「さっちん」はすでに過去の時代のものだ。(三)http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/131001/wlf13100107000000-n1.htm

スマートではないスマートフォン

スマートフォンがカメラも音楽プレイヤーも飲み込んでいく怪物的側面を現しつつあると先日書いた。しかし、その期間もわずかかもしれない、という予兆も表れてきている。グーグルがすでに開発者に向けて提供しているグーグルグラスは、字義通り、眼鏡型のデ…

新しいドキュメンテーション

アルスエレクトロニカ(ヨーロッパ最大のメディアアートのフェステバル)では、ドキュメンテーションに多くの鑑賞者のテキストや写真を集約し、多元的な編纂をするという取り組みを開始した。従来型の主催者の一元的な編纂からより多元的な編纂へと移行させ…

フィルム時代

フィルム写真の時代は長い目で見たら相当短かったということになるのではないかと想像する。今でも写真発明からたかだか170年程度しか経っていないのだから。かつての版画と同様、マスメディアの一線を退いた媒体は芸術表現の手段として残っていくということ…