データを編む

辞書編纂の様子を「舟を編む」と名付けるのは素敵だと思うが、僕は、画像の自然言語検索を開発するために、シソーラス(類語)辞書データベースを作る際に、徳島大学の青江先生の研究室を見学させてもらったことがある。青江先生は、ATOKの生みの親である。A…

三瀬夏乃介「風土の記」展評

KYOTOGRAPHIEの宣伝をしておきながら何なのですが、今日は10年ぶりくらいに明日香村に行って、三瀬夏之介くんの展覧会を見てきた。三瀬くんは、僕の高校の一学年下の美術部の後輩にあたり、美術研究所も同じだったという縁であるが、昨年夏まで20年以上会っ…

「上方遊歩46景~言葉・本・名物による展覧会~」

ちょっと立て込んでいるので、簡単にしか書けないが、昨日の海洋堂の宮脇さんのレクチャーがどこで行われたか書いておこう。非常に良く出来た展覧会であるが、そこまで話題になっていので、宣伝もかねて。京阪電車なにわ橋駅、というわりと新しい駅がある。…

新しい抽象表現

写真が超親密な風景と、超疎遠な風景に分離していく。それは表裏一体であると書いたが、shadowtimesで紹介している作品の傾向を見ていると、新しい抽象写真という流れが生まれている気がする。結局、デジタル写真によって、写真表現の根幹だった、被写体、レ…

路上写真の喪失と監視写真の隆盛

もう一方の問題は、路上写真の喪失と、監視写真の隆盛だ。路上写真は、日本の写真界の原点でもある。ただし、今、木村伊兵衛のような撮影の仕方はできない。おじさんがそんなことしようものなら、完全に盗撮で捕まるだろうし、肖像権の侵害で訴えられるだろ…

スマートフォンの一極集中

家電の戦場はすでに完全にスマートフォンだ。ブラックベリーは大幅解雇され勢力を失ってしまった。ノキアはマイクロソフトに買収されたが、これかウィンドウズフォンがどこまでシェアを伸ばすかは未知数だ。サムスンはシェアは高いが、すでに、新興諸国では…

撮れない時代

子どもの写真を気軽に取れない時代の例。保護者の許諾がないとストリートで子供を撮影した写真を発表するのは難しいだろう。「さっちん」はすでに過去の時代のものだ。(三)http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/131001/wlf13100107000000-n1.htm

スマートではないスマートフォン

スマートフォンがカメラも音楽プレイヤーも飲み込んでいく怪物的側面を現しつつあると先日書いた。しかし、その期間もわずかかもしれない、という予兆も表れてきている。グーグルがすでに開発者に向けて提供しているグーグルグラスは、字義通り、眼鏡型のデ…

新しいドキュメンテーション

アルスエレクトロニカ(ヨーロッパ最大のメディアアートのフェステバル)では、ドキュメンテーションに多くの鑑賞者のテキストや写真を集約し、多元的な編纂をするという取り組みを開始した。従来型の主催者の一元的な編纂からより多元的な編纂へと移行させ…

フィルム時代

フィルム写真の時代は長い目で見たら相当短かったということになるのではないかと想像する。今でも写真発明からたかだか170年程度しか経っていないのだから。かつての版画と同様、マスメディアの一線を退いた媒体は芸術表現の手段として残っていくということ…

メイド・イン・ジャパンのデザイン! 70 年代 アナログ家電カタログ

メイド・イン・ジャパンのデザイン! 70 年代 アナログ家電カタログ作者: 松崎順一出版社/メーカー: 青幻舎発売日: 2013/06/21メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (6件) を見るこの本は、1970年前後に家電メーカーが配布していた製品カタ…

編集・執筆を担当しました。

ヤノベケンジ ULTRA作者: ヤノベケンジ出版社/メーカー: 青幻舎発売日: 2013/09/27メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る